裏側からの矯正装置(舌側矯正)

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矯正装置が表から見えない

舌側矯正は、メタルブラケットや審美ブラケットを歯の裏側(舌側)に装着します。
歯並びの状況によって補助装置を利用したり、一時的に表側に装置を付ける場合もあります。

患者さんの症状や生活環境によってメリット・デメリットは変わってきますが、一般的に下記のようなケースが考えられます。

裏側からの矯正治療(舌側矯正)のメリット・デメリット

メリット

1. 矯正装置が表から見えない

歯の裏側に装置を取り付けるため、矯正装置が見えないことが最大のメリットです。

2. むし歯になりにくい

歯の裏側は常に唾液が循環しているため、唾液の殺菌作用により表側の矯正装置に比べてむし歯になりにくいメリットがあります。

3. スポーツで装置による怪我がしにくい

表側の装置では、バスケットボールやサッカーなどの球技や、空手・柔道をいった格闘技の際に、装置によって唇を傷つけてしまう怖れがあります。
その点、裏側矯正の場合は口唇側に装置が無いため、そうした怪我の可能性が少なくなります。

デメリット

  1. 舌が装置に触れるための違和感を感じやすい
  2. 慣れるまで噛みにくい・話にくいと感じることがある
  3. 表側の装置に比べて一回の治療時間が長い
  4. 表側の矯正に比べて、治療費が高額になる

フルリンガルとハーフリンガル

上あごと下あご共に裏側から治療する方法を「フルリンガル」といいます。

それに対して、上あごのみ裏側矯正で行い、下あごは表側の審美ブラケットで行う「ハーフリンガル」という方法もあります。
下の歯は唇で隠れるため歯の外側に矯正装置が付いていてもそれほど目立たないことや、装置が舌に触れないため違和感が少ないことなどのメリットがあります。

より快適な舌側(裏側)矯正装置

アルファ矯正歯科では従来の装置よりも小型化されたリンガルブラケット矯正装置「クリッピーL」、「S.T.Bブラケット」を導入しています。

クリッピーL

ブラケット(歯の表面に接着する小さい装置)に“蓋”でワイヤーを固定する新しいシステムです。従来型と比べるとワイヤーとブラケットを固定する際に生じる摩擦抵抗が少なく、歯の移動がスムーズになります。

小さな力で歯が動くため、痛みも少なく、より快適に裏側矯正を受けていただけます。

S.T.bブラケット

ブラケットが非常に薄く、小さく丸いデザインになっています。そのため、話しにくい・噛みにくいなど舌の違和感が大幅に軽減されます。

サイズが小さくなったことから装置と装置の間の距離が広くなり、ワイヤーの弾性を効果的に利用することで小さな力で歯の移動が可能になり、痛みも少なくなります。

矯正治療の目安

矯正治療費・矯正期間は症例や治療方法により大きく異なりますので、コンサルテーション時に詳しくご説明いたします。 下記はあくまで一般的な目安として参考にしてください。

リンガルブラケット矯正法(舌側矯正)の目安

治療費の総額(目安)
※自費診療
基本矯正料金:550,000~825,000円
初診相談:2,200円(メールでお申込みいただいた方、ご紹介の方は無料)
精密検査(コンサルテーション含む):30,800円
通院毎の管理料:動的治療 1回 5,500円(概ね17回~39回)、保定 1回 3,300円(概ね8回)
オプション料金:舌側装置(上顎のみ) 275,000円、舌側装置(上下顎) 550,000円
リンガルブラケット矯正法(舌側矯正)の総額の目安:977,900~1,648,900円
(金額は全て税込)
治療期間(通院頻度)
動的治療 2~3年程度(4~6週間に1回)
保定期間 2年程度(3ヵ月に1回)

副作用・リスク

  • 矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります。当院では歯磨き指導や歯のクリーニング、だ液検査などを実施し、リスクの軽減に努めています。
  • 矯正装置装着後に舌に違和感を感じる場合がありますが、次第に気にならなくなります。
  • 治療後わずかに歯根の吸収が起こる場合があります。
  • 装置調整後に痛みを感じる場合があります。
  • 矯正装置が外れた後、保定装置を指示通りに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  • 協力性が低い場合は治療が難しくなります。

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用についてさらに詳しく記載しています。 こちらをご覧ください