舌側矯正は、メタルブラケットや審美ブラケットを歯の裏側(舌側)に装着します。
歯並びの状況によって補助装置を利用したり、一時的に表側に装置を付ける場合もあります。
患者さんの症状や生活環境によってメリット・デメリットは変わってきますが、一般的に下記のようなケースが考えられます。
歯の裏側に装置を取り付けるため、矯正装置が見えないことが最大のメリットです。
歯の裏側は常に唾液が循環しているため、唾液の殺菌作用により表側の矯正装置に比べてむし歯になりにくいメリットがあります。
表側の装置では、バスケットボールやサッカーなどの球技や、空手・柔道をいった格闘技の際に、装置によって唇を傷つけてしまう怖れがあります。
その点、裏側矯正の場合は口唇側に装置が無いため、そうした怪我の可能性が少なくなります。
上あごと下あご共に裏側から治療する方法を「フルリンガル」といいます。
それに対して、上あごのみ裏側矯正で行い、下あごは表側の審美ブラケットで行う「ハーフリンガル」という方法もあります。
下の歯は唇で隠れるため歯の外側に矯正装置が付いていてもそれほど目立たないことや、装置が舌に触れないため違和感が少ないことなどのメリットがあります。
アルファ矯正歯科では従来の装置よりも小型化されたリンガルブラケット矯正装置「クリッピーL」、「S.T.Bブラケット」を導入しています。
ブラケット(歯の表面に接着する小さい装置)に“蓋”でワイヤーを固定する新しいシステムです。従来型と比べるとワイヤーとブラケットを固定する際に生じる摩擦抵抗が少なく、歯の移動がスムーズになります。
小さな力で歯が動くため、痛みも少なく、より快適に裏側矯正を受けていただけます。
ブラケットが非常に薄く、小さく丸いデザインになっています。そのため、話しにくい・噛みにくいなど舌の違和感が大幅に軽減されます。
サイズが小さくなったことから装置と装置の間の距離が広くなり、ワイヤーの弾性を効果的に利用することで小さな力で歯の移動が可能になり、痛みも少なくなります。
矯正治療費・矯正期間は症例や治療方法により大きく異なりますので、コンサルテーション時に詳しくご説明いたします。 下記はあくまで一般的な目安として参考にしてください。
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用についてさらに詳しく記載しています。 こちらをご覧ください。