開咬(かいこう)とは?

上下の前歯がかみ合わず、すき間が開いてしまう状態を開咬(かいこう)といいます。
前歯がかみ合わないことで奥歯に負荷がかかり、奥歯が徐々に悪くなるリスクが高くなります。また、サ行やタ行などの滑舌にも影響がある場合があります。
開咬の原因
あごや顔の筋肉のアンバランスによって起こると考えられています。
誘因となる可能性の高い習慣や習癖

- 乳幼児期のおしゃぶりの使用
- 指しゃぶり
- 舌を突き出す話し方
など
開咬の治療
小さなお子さんの指しゃぶりや舌の癖によるものは、原因を取り除くだけで改善できる場合があります。
永久歯の歯並びになってからでも治療は可能ですが、骨格の成長に悪い影響を及ぼすこともありますので、気になったら早めにご相談ください。
開咬の治療例

若年期の指しゃぶりや舌の癖によるものは、原因を取り除くだけで改善できる場合もあります。
治療の詳細
- 主訴
- 前歯で食べ物が噛み切れない
- 診断名
- 前歯部開咬
- 初診時年齢
- 16歳
- 治療に用いた主な装置
- ブラケット装置
- 抜歯部位
- 非抜歯
- 治療期間(通院頻度)
- 動的治療:1年6ヵ月(4~6ヵ月に1回)+保定期間:3年6ヵ月(3ヵ月に1回)
- 治療費総額の目安(自費)
- 812,900~862,400円(税込)
- 副作用・リスク
- 矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります / 治療後わずかに歯根の吸収が起こる場合があります / 装置調整後に痛みを感じる場合があります / 矯正装置が外れた後、保定装置を指示通りに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります / 習癖の影響により咬合が安定しない場合があります / 協力性が低い場合は治療が難しくなります
矯正治療の目安
矯正治療費・矯正期間は症例や治療方法により大きく異なりますので、コンサルテーション時に詳しくご説明いたします。下記はあくまで一般的な目安として参考にしてください。
咬み合わない(開咬)治療の目安
- 治療費の総額(目安) ※自費診療
- 基本矯正料金:550,000~825,000円
初診相談:2,200円(メールでお申込みいただいた方、ご紹介の方は無料)
精密検査(コンサルテーション含む):30,800円
通院毎の管理料:動的治療 1回 5,500円(概ね17回~26回)、
保定 1回 3,300円(概ね8回)
治療費総額の目安:702,900~1,027,400円
(金額は全て税込)
- 治療期間(通院頻度)
- 動的治療 2年程度(4~6週間に1回)
保定期間 2年程度(3ヵ月に1回)
副作用・リスク
- 矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります。当院では歯磨き指導や歯のクリーニング、だ液検査などを実施し、リスクの軽減に努めています。
- 治療後わずかに歯根の吸収が起こる場合があります。
- 装置調整後に痛みを感じる場合があります。
- 矯正装置が外れた後、保定装置を指示通りに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 習癖の影響により咬合が安定しない場合があります。
- 協力性が低い場合は治療が難しくなります。
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用についてさらに詳しく記載しています。 こちらをご覧ください。