叢生(そうせい)とは?

あごの大きさと歯の大きさのバランスが崩れて、歯並びがガタガタになった状態を叢生(そうせい)といいます。
一般に、犬歯が大きく外に出たものを「八重歯」、また全体に歯並びがデコボコになっているものを「乱ぐい歯」などと呼びます。
叢生の矯正治療
歯の重なりの程度が強い場合には、永久歯の抜歯が必要になります。
抜歯することで、治療期間の短縮と身体への負担の軽減というメリットがあり、良好な治療結果を得ることができます。
歯列を拡大することで歯を並べるスペースを確保し、歯を抜かない治療が可能なケースもあります。
成長期の治療
成長期のお子さまの場合、早期治療により歯を抜かない治療が可能になるケースもあります。
歯が並ぶスペースが足りなさそうだと感じたら、早めにご相談ください。
デコボコの歯並び・八重歯(叢生)の治療例
永久歯の抜歯を伴う治療例

抜歯というデメリットもありますが、治療期間の短縮と身体への負担軽減というメリットがあり、治療結果も良くなります。
治療の詳細
- 主訴
- 歯並びのでこぼこを治したい
- 診断名
- 叢生
- 初診時年齢
- 27歳
- 治療に用いた主な装置
- ブラケット装置
- 抜歯部位
- 上下左右第一小臼歯
- 治療期間(通院頻度)
- 動的治療:2年1ヵ月(4~6週間に1回)+保定期間:2年6ヵ月(3ヵ月に1回)
- 治療費総額の目安(自費)
- 702,000~1,027,400円(税込)
- 副作用・リスク
- 矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります / 治療後わずかに歯根の吸収が起こる場合があります / 装置調整後に痛みを感じる場合があります / 矯正装置が外れた後、保定装置を指示通りに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります / 協力性が低い場合は治療が難しくなります
拡大装置を使った非抜歯の治療例

歯列の側方拡大・後方拡大により隙間を確保し、歯を抜かない治療が可能な症例もあります。
治療の詳細
- 主訴
- 歯並びのでこぼこを治したい
- 診断名
- 叢生
- 初診時年齢
- 21歳
- 治療に用いた主な装置
- ブラケット装置 / 拡大装置
- 抜歯部位
- 非抜歯
- 治療期間(通院頻度)
- 動的治療:1年10ヵ月(4~6週間に1回)+保定期間:2年6ヵ月(3ヵ月に1回)
- 治療費総額の目安(自費)
- 702,900~1,027,400円(税込)
- 副作用・リスク
- 矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります / 治療後わずかに歯根の吸収が起こる場合があります / 装置調整後に痛みを感じる場合があります / 矯正装置が外れた後、保定装置を指示通りに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります / 協力性が低い場合は治療が難しくなります
抜歯/非抜歯について
なぜ抜歯が必要になるのか
抜歯というと抵抗を感じる方も多いかもしれません。
しかし、あごの限られたスペース内に歯を抜かずに無理に並べると、かみ合わせや口元の形に問題が残ってしまうケースもあります。
抜歯するメリット
歯を抜くことで治療期間の短縮や、身体への負担の軽減というメリットがあり、治療結果も良くなります。
抜歯が必要になる場合には事前に詳しくご説明し、患者さんの同意を得た上で治療を進めますので、どうぞご安心ください。
矯正治療の目安
矯正治療費・矯正期間は症例や治療方法により大きく異なりますので、コンサルテーション時に詳しくご説明いたします。下記はあくまで一般的な目安として参考にしてください。
デコボコ・八重歯(叢生)治療の目安
- 治療費の総額(目安)
- ※自費診療
基本矯正料金:550,000~825,000円
初診相談:2,200円(メールでお申込みいただいた方、ご紹介の方は無料)
精密検査(コンサルテーション含む):30,800円
通院毎の管理料:動的治療 1回 5,500円(概ね17回~26回)、
保定 1回 3,300円(概ね8回)
治療費総額の目安:702,900~1,027,400円
(金額は全て税込)
- 治療期間(通院頻度)
- 動的治療 2年程度(4~6週間に1回)
保定期間 2年程度(3ヵ月に1回)
副作用・リスク
- 矯正治療中は歯磨きしにくい部分ができるため、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります。当院では歯磨き指導や歯のクリーニング、だ液検査などを実施し、リスクの軽減に努めています。
- 治療後わずかに歯根の吸収が起こる場合があります。
- 装置調整後に痛みを感じる場合があります。
- 矯正装置が外れた後、保定装置を指示通りに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 協力性が低い場合は治療が難しくなります。
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用についてさらに詳しく記載しています。 こちらをご覧ください。